マカトン法と出会って


      東京在住   保護者

 広平は現在8歳で、6才のときから旭出学園教育研究所に通っています。

 広平は月2、3回の旭出でのお勉強をとても楽しみにしています。

最近は、まだ曜日はよく分からないはずなのに火曜日になると「マカトン」のサインを出したり、旭出に行くために車に乗ると 「マカトンのお勉強を始めましょう」 とサインとそれらしい音で私に教えてくれるようになりました。

 なぜこんなに楽しみにしているのかを私なりに考えてみました。

まず、先生が広平の言っていることや出すサインを一生懸命理解しようとしてくださいます。そして、広平のペースをしっかり掴んでいて、広平が嫌にならないように課題を工夫してくださっています。

 なによりも、流れるように話すのではなく、サインと一緒にゆっくりと、耳と目からしっかり入るように話してくださるので、広平にとって、とても分かりやすいのだと思います。

 私自身も指導を見ていて、とても勉強になります。

 広平が初めに覚えてサインは、「おしまい」 のサインでした。この一つを使えるようになっただけで、広平とのコミュニケーションはとてもスムーズになりました。私がサインを使いながら 「もうご飯終わりにする?」 とか「もうおっしこおしまい?」と尋ねると、広平からも終わりのときは 「おしまい」とサインを出してくれ、少しずつそれらしい音も出せるようになってきました。

 指導に続けて通っているうちに、広平から出してくるサインも少しずつ増え、サインの形も上手になっていきました。広平は指導のときに先生が使ってくれたサインをとてもよく見ていて、家でそのサインをぴったりの場面で出してくれます。

 出せるサインの数が増えるにつれ、言える言葉も増えてきました。

1つ1つの言葉が云えるようになったとき、涙が出るほど嬉しかったです。 広平も自分の伝えたいことが相手の人に伝わるのがとても嬉しいらしく,ことばと音とサインを使って、まわりの人に一生懸命話します。相手に分かってもらえると本当にいい顔をします。

 この春、広平が体調を崩して病院に入院したときのことです。私と広平がマカトンサインを使っていつものように話していると、それを見ていた看護婦さんとお医者さんが関心を持って尋ねてくれました。

 私はマカトンサインのことや広平にサインを使って話すと伝わりやすいことを説明しました。すると、看護婦さん達は病院に併設されている療育センターでサインを勉強してくださり、広平とマカトンを使ってコミュニケーションをとってくれたのです。広平に話しかけるときにはサインを使ってくださるので、広平にとってはいろいろと見通しを持って入院生活が送れました。

 また、広平のサインを見て理解してくだっさったり、はっきりしないときには私に確認してくださるので、広平もやりとりを楽しんだり、気になっていることを伝えて解決してもらうことができました。これまでの入院のようになにも分からない状態ではなかったので、今回はずっと落ちついて過すことができ、助かりました。

 マカトンサインを使っていて、本当によかったと思いました。

 地域のセンターの先生も 「言葉だけで伝えるよりサインと一緒の方が広平くんには分かりやすいですね」 と言って、少しずつ勉強してくださっています。

 学校の先生も広平がマカトンを使っていることを知って、入学時からサインをとり入れてくださっています。旭出の指導のようすを録画してビデオをセンターや学校の先生方が見てくださったこともあります。これからもマカトンサインを理解し使ってくれる人が増え、コミュニケーションの輪が広がって欲しいと思っています。

    
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